PROJECT
『 ドリフターズジム 』
期間:2022.09.01 ~ 2026.04.30
場所:アメリカ合衆国北マリアナ諸島サイパン島
「北緯15度15分、東経145度45分に位置し、面積は122 km²、人口は約5万8千人です。サイパン島を含む北マリアナ諸島は、小笠原諸島の南方、世界で最も深いマリアナ海溝の近くに位置します。透き通った海水とサンゴ礁(ラグーン)に囲まれたリゾート地であり、日本から最も近い英語圏でもあります。」
きっかけ:
2022年2月、米国政府からの突発的な公的義務に伴い急遽日本を一時出国しました。成人して以来、祖国である米国以外の「海外」に長く身を置き、17歳で海兵隊へ入隊してからは家族以上に信頼できる多くの仲間たちに出会いました。しかし、その戦友の多くは、自死、訓練事故、あるいは任務の中で命を落としました。日本の入国制限解除を待機する間、悲嘆に暮れるのではなく、命を落とした戦友の一人に敬意を表すため、彼の故郷であるサイパン島に24時間ジムを建設することを決意しました。構想からわずか3か月弱で立ち上げを完了し、2022年12月に日本へ帰国しました。
概要:
ドリフターズジムは、サイパン島内で最も手頃な価格の24時間鍛錬環境を提供し、既存の割高なフィットネス業界の常識を打破するために開設されました。単なる低価格路線にとどまらず、適正な会員上限を設けたプライベートジムとして、高い設備水準と秩序ある運営を貫きました。また、傷病退役軍人や障害者、そして地域社会の安全と公共に尽くす実務者たちには無償で会員権を開放しました。




















ミッション
社会へ目に見える成果:
// 開設から数か月足らずでサイパン屈指の人気と定着率を誇るトレーニング施設へと成長し、地域社会へ手頃で高品質な運動インフラを定着させました。
// 利益至上主義を排し、地域インフラとして傷病退役軍人や公共の安全を担う人々へ施設を無償または特別優待で開放することで、地域社会および退役軍人コミュニティへ直接的な還元を行いました。
我が娘や将来の子供たちへ目に見える成果:
// 娘に、米国と日本の文化、言語、教育、生活環境を多角的に比較・体験する十分な時間を提供しました。特に、熱帯の島嶼環境と極寒の道北環境の双方で暮らした経験は、将来の生活基盤を戦略的に選択するための生きた知見となりました。
// 徹底した仕組み化と遠隔管理(リモート運営)を構築し、日々の実務拘束を最小限に抑えることで、父親として娘の日常や教育に向き合う時間を常に最優先とする生活モデルを実証しました。
// 緊急時の生活防衛拠点(コンティンジェンシープラン):日米双方に生活基盤と地域コミュニティとの信頼関係を築いたことで、万一の社会情勢の激変時においても、孤立することなく安全に身を寄せられる選択肢を確保しました。
// ゼロからの施設立ち上げや日々の維持管理を通じて、実践的な問題解決能力と勤勉さの重要性を次世代に背中で示し、自立した人間として生き抜くための実践的な学びの機会としました。
// 2026年5月、スーパー台風シンラクからの復旧作業を完遂させた後、施設の完全な所有権を地元運営者へ譲渡しました。この『バトンの引き継ぎ(戦略的事業譲渡)』は、地域にとって貴重な運動インフラを存続させつつ、将来的な経済変動リスクや、成果主義・規約厳守を重んじる自身の運営哲学と現地特有の人間関係重視の風潮との間に生じ得る摩擦を未然に防ぐため、冷静なリスク評価に基づいて下した決断でした。執着を手放し、潮時を見極めて潔く身を引くという、極めて重要な経営判断と人生の教訓を残しました。
